日本海ダクトによる430MHz国内DXを満喫?
仕事の都合で、お盆の前に夏期休暇を取得することになった。
休みが誰とも合わなかったので、東北地方を一人ドライブしながら移動運用だ。
今回の目的地はお気に入りの秋田県男鹿市・男鹿半島に決定。
男鹿半島の景色とワインディングロードを堪能中、海の向こうに
山形県との県境であろう鳥海山が見えることに気がついた。
ためしに、持参したTR-851Dとモービルホイップにて、広域レピータの入感状況を確認してみる。
すると、Sは3程度だが、439.32 長野県美ヶ原高原レピータへの接続が成功した。直線距離で400kmはある筈だ。日本海ダクトだ!
レピーターを介してモービルホイップ同士で埼玉県ー秋田県間QSO!
地元の埼玉県からでも439.32 長野県美ヶ原高原レピータはアクセス可能なので、レピータを介しての秋田県ー(長野県レピータ)ー埼玉県間のQSOに挑戦してみることに。
地元のローカル局に連絡してレピータに出てくる様急遽お願い。結果、レピータを経由しての、秋田県−埼玉県の交信が問題なく成功した。ローカル局/1(熊谷市)もモービルホイップでした。
今日はコンディションが良さそうだ。
秋田県男鹿市・寒風山から運用開始
移動地として予定していた秋田県男鹿市寒風山駐車場(標高355m)に移動。他に観光客もいなかったので、日本海を見渡せる絶好のロケーションにてアンテナを設置させていただく。
15エレを4本持参していたが、強風のため15エレを2本、スタックのみを設置した。さらには直下プリアンプ+50Wリニアも接続。準備完了だ。
ビーム方向は439.32/長野県美ヶ原高原レピータが一番強く入感する位置にあわせる。
プリアンプ込みとはいえ信号は59フルスケール。400km先からの信号とは思えない強度に期待が高まる。
さっそく430のSSBにてCQを出すが誰も応答が無い。19時過ぎとはいえ平日の7エリア各局はだれも聞いていないのだろうか? もしくは信号が弱すぎて誰も受信できない? ビーム方向が違うのか? 不安がよぎる。
予期せぬビックオープン
CQを連呼する。
20:02に、鳥海山のふもと、秋田県にかほ市よりお声がかかる。59/59のレポートを交換。
430SSB MLのRT情報に、当局男鹿市移動がCQ中の旨情報を流していただけることに。併せて、最適と思われるビーム方向のアドバイスを頂戴した。
鳥海山にビームを向けCQを開始。
20:13に0エリア、新潟県妙高市より応答があり。この距離でも59/59。距離にして350kmはあるはずだが、ローカル並のレベルで入感。日本海ダクトの影響か、非常に強烈な信号が届き始めました。
その後は1エリアがオープン。20:22 茨城県牛久市 59/59を筆頭に、南埼玉郡菖蒲町、千葉県市原市、木更津市、東京世田谷区、神奈川県藤沢市 群馬県太田市等1エリア各局より応答があり。
430MHzの電波が400km以上の距離を飛んで1エリアまで届きはじめました。
その後も応答は止まらず距離が伸びる。2エリア岐阜県美濃加茂市と51/51、4エリア岡山県瀬戸内市と55/55を交換。
秋田県男鹿市からの電波は800km近くを飛んで、瀬戸内海まで飛んで行きました。
結果
21:49のQSOを最後に終了。計41局の局長さんと交信いただきました。短時間の運用でしたが、あ0,1,2,4,7,9エリアと交信。まるでHFでの電離層伝搬のような飛距離でした。
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